先日の記事で、モチベーション維持の方法として、僕が成功体験をしやすい環境づくりを意識していることに触れました。
そこで、今日は会社として具体的にどんな方法が考えられるか、まとめてみたいと思います。
目次
成功体験が出来るまでの自分を振り返る
まず成功体験がない時の例として、僕が駆けだしだった時期を思い出すと、不安で自信がなく、そのコンプレックスを会社への不満におきかえて誤魔化していたように思います。
制作は技術職なので、成果を出す以前に業務を業務としてこなすにもある程度のスキルが必要です。
このスキルというのが厄介で、技術力という意味では学生時代の制作経験から多少の貯金がありましたが、その制作技術を仕事として活かすという意味では全くのゼロスタートでした。
学生時代の制作物なんて、殆ど自分が好きなものだったりテイストだったりばかりなので、商業の中の制作が出来ていなかったんだと思います。(一応商業デザインを専攻していたんですが、実際の現場には全く通用しませんでした。)
始めの半年が特に辛かった
当時働いていた会社はアルバイトとして採用され、入社後すぐにいくつかプロジェクトにも加えてもらい、今考えてみれば非常に多くの機会をもらっていました。
自分から見ても良い仕事が出来ていなかったので、会社からの評価も当然低く、途中でプロジェクトを外されたり、最初の半年は特に辛かったです。
大きなプロジェクトをやり遂げた経験を通して、自信をつける
中でも、地方創生系のデザイン一式を任されたことが僕にとっての転換点でした。
当時会社での制作は殆どWEBサイトだった中、そのプロジェクトではご当地ポイントカードのデザインなども一貫したテイストで行う必要がありました。
そこで、学生時代にグラフィックデザインの経験が多かったことが理由から、僕が担当させてもらえることになりました。
WEBサイトはもちろん、ポイントカードデザインやか店舗設置するポイントシステムのUIデザイン、チラシデザインと、幅広い端末を統一したブランドイメージで制作する経験ができました。
初めは僕が担当することを疑問視する意見もあったのですが、何クソ精神で各媒体別のデザイン傾向や注意点を学び、山のような廃案の末に、表彰されるだけの成果を上げることができました。
この、努力して乗り越えた達成感と、それに対して評価してもらえた経験が、僕にとっての成功経験となり、その後制作に対する姿勢やモチベーション維持の基盤となっています。
成功体験のツクリカタ
前置きが長くなりましたが、この経験から僕が考える成功体験のツクリカタを考えていきたいと思います。
業務内でゴールを定める
数値化しにくい制作職の働きを、seo順位、月の制作数、顧客の反応などが本人にも分かるように日頃から情報共有を行い、それを3.6.12ヶ月などの一定期間ごとに評価し、本人に伝えてあげましょう。
月々の変化を記録、改善点を評価
事業や人の成長は、すぐに判断できるものばかりではありません。
なので、直近の作業だけでなく、継続した取組なども評価できると、本人も会社は目立たぬ努力も見てくれていると感じられるので、責任範囲の狭い業務体験の中からも成功体験を生み出すことができます。
プロジェクトでもいいので丸ごと1つを預ける
僕にとって1番効果があったのはこの方法で、本人の希望に関わらず、権利と責任を預ける意味で、プロジェクトを任せることをお勧めします。
受託制作で無責任に担当を決めることはできないと思いますが、任せるのは社内プロジェクトであっても問題は無いと思います。
大切なのは目的や意義のあるプロジェクトを選ぶことと、その目的や意義も伝えた上で任せること。
中途半端な業務を渡しても只の作業になりがちなので、周りから期待され、本人が責任感を持って取り組めるようにしましょう。
個人での働き、チームとしての働き評価を使い分ける
チームで動く業務内容が多い場合は個人としての評価が、出しにくい場合もあると思います。
その場合は、チームの中でその人がどんな働きをしているのか、という視点とチームとしての働きを掛け合わせて評価すれば「見えない努力」自体を減らせるはずです。
まとめ
ここまで「評価」としている部分を表す方法は、会社が個々に認める意志を伝えるのが主目的なので、社内表彰制度など、金銭的なものでなくても良いと思います。
モチベーション管理に会社としてどこまで協力すべきかは議論が多い課題だと思いますが、制作者出身の僕としては、可能な限り事業とスタッフが同じ満足度で働いていける環境づくりをしていきたいと思います。
ちなみに僕の会社で準備中の評価方法草案を以下の記事で紹介しているので、良ければ合わせてご覧ください。
コメントを残す