Netflix限定映画のBIRD BOX、CMが面白そうだったので早速鑑賞してみました。この記事はネタバレを含むので、まだ観ていない方はブラウザバック推奨です。
目次
BIRD BOXの概要
公式予告動画
あらすじ
謎の生物?を『見たら』自殺してしまう病気?のようなものが突然世界に広がるパンデミックもの。他人に興味のないシングルマザー(妊娠中)の画家が、この騒動を通して人に対する愛情を取り戻していく?ようなストーリー構成で、原作は小説です。
BIRD BOXの感想
概要に「?」が多いのでバレるかもしれませんが、いきなり結論から書いてしまうと、ここ1年で観た映画の中で一番つまらなかったです。
TVなどでも流れているCMの雰囲気としてはよくあるゾンビホラー系に近く、得体のしれない何かに浸食された世界で生き残っていくような演出でした。僕はゾンビ系・ホラー系が好きなのですが、本作の目隠しをしたスタイルと、『見てはいけない』という設定の背景が気になり鑑賞。
しかし蓋を開けてみると、サバイバルだったり、得体のしれない者についての描写は非常に少ないのが残念でした。
全体としては「騒動直後に駆け込んだ家(過去)」「安楽の地へつながる川(今)」を交互に見せる構成になっていて、映像も殆どがその2か所。
後半へ進むに連れ、今の場所に行きつく経緯を見せていき、物語としては安楽地(盲学校)に到着してエンドロール。
結局最後まで問題の根幹となる生物?は現れず、当然正体も不明でした。
映画とか文学って、答えを明示しないで観た人によって捉え方が変わるってところも魅力だと思うので、別に正体が分からないこと自体はいいんです。
ただねえ・・・
「ああかもしれない」「こうかもしれない」とかそんな想像や議論を広げるにも、 あまりにも問題の根幹が放置されていて、かといって人物や心情描写も深いわけじゃない。
情報が少ない割にストーリーに一切絡まない演出が多かったのも謎でした。
- 子供2人のどっちかは太った女性の子
- そして太った女性は死ぬ
- この逞しい男も死ぬ
- みんな死ぬ
- リスクの高い役目を他人の子にやらせる
- 盲目の人は強そう
このあたりが簡単に予想できちゃうのでその辺りも良い意味で裏切って欲しかったです。
『見てはいけない』がキャッチなので、上述の通り盲学校が比較的安全そうなのは分かるけど、ストーリー中で出てくる「人間の狂ったやつ」みたいな層に対する回答になっていなかったり、観終わった時点で【これって結局なにを描いた映画?】となってしまいました。
BIRD BOXの良いところ
ここまで不満ばかり書いてしまったので、良かったところも紹介していきます。
やはり『見てはいけない』という設定は面白いと思います。洋画ホラーでは化け物が化け物と分かりやすく描かれることが多いですが、本作の徹底して見せない演出は挑戦的だと思います。
画面越しに見るのがOKなのか、OUTなのかというチャレンジするのも良かったですね。
また、鳥だけが謎の生物?の気配に気づくという設定があり、バードボックスというタイトルにつながる点など、この辺りはさすが原作が小説といった感じ。
BIRD BOX の感想まとめ
小説なら良かったかも。僕の感想はこれに尽きます。
原作を読んでいないので設定の違いなどは分かりませんが、映像化したことで、かえって想像の幅が狭まってしまったような気がします。
敵を見せない。ってことに意識が行き過ぎたのかな?
とは言え、やはり映画は人に寄って感じ方が違うもの!
是非自分の目で観て判断してもらえたらと思います。
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