どうも繁忙期で絶賛睡眠不足のアバウト(@aboutno5)です。
今日は戦略的現実逃避で何にもしないつもりだったんですが、最近ブログを書く時間が取れなかったので、久しぶりにちょっと書いてみたいと思います。
さてさて、今回のお話は以前書こうと思って下書き放置していた『広告と販促』について。
商業デザインやってると、この違いって本当に大きいんですが、割と混同しちゃってるデザイナーさんを良く見かけるので、僕なりの解釈を。
目次
はじめに
『広告と販促』の違いを記事にしようと思いたったのは、Twitterなどで定期的に論議されてる『デザインとアート』の違いについての意見にもやっとしたからです。
- 自己表現がアート、情報の整理がデザイン
- いやいやそうじゃなくってさ
みたいなやつですね。
デザインとアートの違いはこの記事では置いておきますが、毎回デザイナー界隈でも意見が分かれています。
ただ、論議を見てると「それって広告と販促の違いじゃなくて?」と思うコメントも多いんですよね。
それで、広告と販促を混同しちゃってるデザイナーさんも意外といるのかも。と思い筆(スマホ)を取りました。
混同しやすい広告と販促
ざっくり広告と販促の違いを確認してみましょう。
広告ってなんぞ
広告(こうこく、英: advertising)は、非人的メッセージの中に明示された広告主が所定の人々を対象にし、広告目的を達成するために行なう商品・サービスさらにはアイデア(考え方、方針、意見などを意味する)についての情報伝播活動であり、その情報は広告主の管理可能な広告媒体を通じて広告市場に流されるものである。
ウィキペディア
うおーめっちゃ分かりにくい。
要は『目的達成のために、商品・サービスについての情報を社会に広く告げてやるぜ!』みたいな捉え方でいいと思います。
沢山の人にメッセージを届けるので、CMとか、新聞広告とかのマスでよく見かけるのをイメージしてもらうと分かりやすいですね。
大事なのは『伝える』のが施策目的ってことで、『伝わった先の成果』は計測しにくいという特徴があります。
販促ってなんぞ
はんばい‐そくしん【販売促進】
〘名〙 各種の手段を通じて消費者の購買意欲を高めること。販促。
コトバンク
てかなんでwikiに販促のページないの…
『とにかくあの手のこの手使って販売を促進させてくぜ!』ってことですね。読んで字のごとくとはこのこと。
キャンペーンのポスターやポスティングあたりが分かりやすいでしょうか。
施策目的は『とにかく売り上げ貢献に直結させる』ことなので、施策後の売り上げ推移が評価指標となります。
広告と販促の違い
極例としてそれぞれ媒体名を出しちゃいましたが、違うのは『施策のゴール』で媒体による種別ではありません。
媒体によって広告や販促の向き不向きがあるので、媒体の違いに見えなくもないですが、マス広告でも販促として出稿してる例もありますし、逆もまたしかりですね。
ちなみに、少し分かりにくいですが「売り上げを上げるための認知獲得」とかは、最終的に目指すのは利益ですが、施策としての目的は認知なので『広告』です。
目的が『認知』なのか『目先の売り上げ』なのか。ここが制作業である僕らデザイナーに関わってくる部分だと思います。
似た言葉で『広報』もよく比較されますが、この記事のデザインという枠で語るものじゃないと思うので、今回は割愛します。
デザイナーとしての向き合い方
ここまでで何となく伝わると思いますが、施策の目的に合わせてデザインの方向性って大きく変わりますよね。
ブランディングや認知に向けるならメッセージ性が高くて印象に残るデザインが効果的だし、売り上げが目的なら価格やらサービス詳細やら、情報の訴求力が優先です。
クライアント/デザイナーのどちらにも言えることですが【デザイン=とにかくカッコいいものを作る】という思考になってしまうと、目の前の要件との矛盾に苦しむことになります。
矛盾を無視して無理やり進めたプロジェクトはまず上手くいかないので、世のコケた施策を見てみれば、広告なのに情報過多なデザインだったり、販促なのにカッコつけてるだけ。みたいな事が多いこと多いこと。
まぁこの問題は
- クライアントも広告販促を区別してない
- 広告的なデザインの方がOKが出やすい
みたいな業界の闇も絡んでそうですが…
ただ、事前に案件の方向が広告・販促どちらなのかを把握しておけば、デザインの反響や効果は断然高くなります。
フリーランスの方であれば、どちらが得意か定まっていると、デザイナーとしての立ち位置が明確になって仕事も取りやすいと思います。
ちなみに、グラフィック全盛時代を生き抜いたデザイナーさんは広告・販促の違いをしっかり叩き込まれているので、この切り分けが甘いとめちゃくちゃ怒られます笑
WEBデザインに限って言えば、隣接業界や独学での参入が多い業界なので、こうした「知識としてのデザイン」を学んだことがないデザイナーさんが増えてるのかもしれないですね。
(僕は制作会社に勤めたことは無いので、人の事言えないかも)
まとめ
僕の会社はというと、やはり案件によって広告と販促を使い分けながら対応しています。
ただ、マーケティング会社寄りな守備範囲なので、基本は会員獲得数や問い合わせ数など、数字が求められる案件が多く、ブランディング自体がメインなお仕事はあまり多くありません。
(個人的にはそっちの方が好きなんですけどね)
そんな感じなので「広告業」を自称することに抵抗がある今日この頃ですが、何を書いているか分からなくなってきたので、引き続き現実逃避の旅に出かけたいと思います。
それではまた閑散期にお会いしましょう。
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