僕がWEBデザイナーになるまでの経緯と社会に出てからの学び方を振り返る

前回の記事で、後輩デザイナーを育てるのに苦労(失敗)した話を書いたので、今日は僕自身がWEBデザイナーになるまでや、社会人デザイナーになってからを振り返ってみます。

なおこの記事は広告で見かける「未経験からデザイナーデビュー」みたいなキラキラした記事ではなく、僕が泥臭く学んできた足跡なので、期待せずご覧ください。

この記事でのWEBデザイナー定義

近年〇〇デザイナーのようにデザイナー職も幅が広くなってきていますが、この記事では僕のような働き方をWEBデザイナーとして定義したいと思います。

イメージしやすくまとめてみます。

デザイナーとしての業務・属性

  • 商業デザイナー
  • ワイヤーフレーム
  • WEBデザイン
  • コーディング
  • 簡単なプログラミング(js/php)
  • CMS構築(wordpress/movabletype)
  • ロゴデザイン
  • グラフィックデザイン(名刺、チラシ、パンフレット、備品など)
  • UIデザイン(主にアプリ)

使用頻度の高いアプリケーション

  • Photoshop
  • Illustrator
  • Dreamweaver
  • phpstorm

デザイナーとしてのこれまでの展開

  • WEBサービス零細で社員デザイナー
  • フリーランスWEBデザイナー
  • 法人化

デザインにちゃんと向き合い出したのは大学から

幼い頃から何となく絵を描くのが好きだったのはありますが、しっかり制作分野に足を踏み入れたのは大学からです。

総合大学の芸術学部というなんとも中途半端な環境で、グラフィックデザインを中心に学んでいました。

そこで色彩学や商業デザインといった知識や、PhotoshopやIllustratorの基本的な使い方などを身につけました。

大学では絵画や発想訓練、デザインの歴史など、オフラインでの学びと並行して学祭ポスターの制作、課題曲CDのジャケット&歌詞カードデザインなど多くの経験ができました。

流石に学生は時間が豊富にあるので、課題外の自主制作も4年間何かしらやっていたと思います。

特に記憶に残っているのは、学生仲間で作ったイベントサークルでの広報?活動。

イベント告知のチラシや、仲の良いカフェなどに置いてもらうポストカード、フリーペーパーなどの販促物を色々と作りました。

フリーランスに憧れてWEBに興味を持つ

大学時代はふわふわきらきらした将来像しか持っていなかったので、会社に属さず自分の制作力だけで生きるフリーランスに憧れ、より幅広い制作に対応できるようになるため、WEB制作にも興味を持ち始めました。

大学のカリキュラムにはWEB関連が殆ど無かったので、参考書を買ってメモ帳でコーディングしたサイトを始めて完成した時は感動したのを覚えています。

とはいえ、ブラウザ対応も出来ていないぐちゃぐちゃなサイトしか作れなかったことと、あくまで興味の中心がグラフィックデザインにあったことから、結局BiNDなどのテンプレートツールを使って満足していました。

就活で上手くいかないもののデザイナーを諦められずバイト入社

凄いデザイン力の学生がひしめく就活市場では明らかに見劣りし、内定が取れなかった僕ですが、デザイナーを諦められず、先輩WEBデザイナーが1人の零細企業でアルバイトとして働き始めました。

就職した会社はWEBデザインが主な制作内容でしたが、メモ帳コーディングレベルだったので、WEB制作としてはゼロからといった感じ。

しかし零細企業に教育の概念はなかった

学生思考が抜けていなかったので、入ってから色々教えてもらえるだろうなんて甘えてましたが、零細企業に新人に初歩から教える時間はなく、HTMLタグの種類や、会社のフレームワークでよく使うclass名を伝えられた程度で僕への教育は終了。

そのレベルで出来る業務なんて殆ど無いので、はじめは先輩の書いたコード内のテキストを書き換えるような作業ばかりしていました。

必死で技術を盗む日々

これはまずいと思い、先輩の作ったサイトのファイルを丸々持ち帰り、帰宅後練習用のサーバを借りて設置、それをカスタマイズしながら組み方や記法を学びました。

HTML+CSSの基礎は1週間もやれば身についたのでその後2-3週間は自分のデザインで1からコーディングしては潰し、を繰り返して練習。

若さ故の吸収力もあると思いますが、入社一か月後にはブラウザ対応を意識したコーディングまでは出来るようになり、WEBデザイナーとしての業務範囲も広がりました。

トライアンドエラーで学んだ1年

1年程度は会社から知らない技術を持ち帰り、帰宅後に自分のサイトで技術やデザインを練習するというスタイルを継続。

お陰で入社から1年経った頃には、CMSの構築カスタマイズやSEOライクなコーディングなど、社内の業務レベルであれば何でもこなせるようになっていたと思います。

その頃には自分のサイトのクオリティも少しずつ上がり、練習として知人友人のサイトを無料で作っていた関係もあって、ポートフォリオサイトとして成立していました。

フリーランスを改めて目指すため、思い切って料金や問い合わせフォームを設置してみたのもこの頃でした。

思いがけずスタートした副業で、更に技術が求められるように

ポートフォリオサイトで問い合わせ受付を設置したとは言え、自分1人で仕事を受けた経験も無く、正直怖いしレベルもまだまだなので問い合わせなんて来ないだろとタカを括っていました。

しかし、フォーム設置から1-2週間で、早速仕事の依頼が入ってしまいます。

当時はSEO対策で効果を出すのも非常に簡単だったので、未熟なりにもある程度のキーワードで3位程度に表示されていました。料金も安かったので、それが理由だと思います。

兎にも角にも、思いがけず副業が始まってしまった訳ですが、自分のやりたいことを中心にやっていた自主制作と異なり、クライアントワークでは要望に応えるホームページが必要なので、これまで会社や個人で使っていなかった技術も学びながら使っていかなくてはいくことになりました。

会社から得られることが無くなる

あまり胸を張れる話ではないのですが、当時の会社は社長が営業出身で、在籍デザイナーの技術レベルが知り得る制作知識の全てでした。

先輩デザイナーは30代でしたが、勉強続きのデザイナー職に疲れてしまっていたので、スキル差はどんどん詰まり、副業開始から半年ほど経った時点で、会社から得られる技術、ノウハウが見込めない状態になってしまいました。

社内の雰囲気は良かったし、後輩社員も入ってきたりと有意義ではあったので職場としての不満はありませんでしたが、制作者としての市場価値を上げていきたかったので、葛藤を繰り返す毎日。

その時点で独立も頭をよぎりはしましたが、制作市場で見れば実力不足なのは分かっていたので、副業をしながら資金と技術を磨くことに。

フリーエンジニアの友人からプログラミングを教えてもらう

そこからは独立に向けた準備期間なので、これまで以上にスキルアップへ励みました。

幸い学生時代の友人がフリーエンジニアとして独立していたので、休みの度に時間をもらい、JavaScriptやphpについて教えてもらいました。

そこで変数、関数、ループといったプログラミング全般に通じる基礎が理解でき、「使うもの」を自分でつくれるプログラミングに興味を深めるきっかけとなりました。

おかげでwordpress習得もスムーズにいき、簡単なプログラム程度は自力で書けるようにもなったので、彼には本当に感謝しています。

入社から4年で独立、フリーランスへ

入社から4年、副業開始から2年経った頃、市場である程度は戦える自身がついたため、フリーランスとして独立しました。

これまでの倍以上の時間を個人の仕事で使えるようになり、仕事が少ない時期には開発の勉強がてら、自分の入出金管理ツール(freeeの超簡易版みたいなもの)を作り実際に活用していました。

ただ、フリーランスとしての活動がある程度軌道にのると、クライアントワークで使う技術が限定的になっている事に気がつきました。

薄利多売で効率重視になってしまっていたことや、実績と同じ業種の人が同じような要望を持っていて受注になったことなどが理由でした。

薄利多売などは事業運営としての課題なので、そこは価格改定などで、仕事の取り方を変えるように対策しました。

その時の経験は以下の記事でも触れています。

少し話が逸れましたが、そんな状況下にあったので、これでは成長が止まってしまうと危機感を覚え、社員時代同様、営業時間外に自社サービスを作ったりする中で、スキルアップを続けるように心がけました。

そして法人化、そこからの2年

ありがたいことにフリーランスとしての売り上げは右肩上がりで、フリーランス2年目の終わりに法人化しました。

この記事は法人化してからさらに2年たったところで執筆していますが、正直に言って僕のWEBデザイナーとしてのスキルアップは、遅くなっています。

というのも法人化してからはお金についてフリーランスの時のようにラフではいられず、WEBデザイナーとしての自分だけではなく、経営者としての自分を育てる必要がありました。

経営スキルとデザインスキルは当然異なるので、この2年は経営について死にものぐるいで勉強し、これもトライアンドエラーを繰り返してきました。

今は僕自身が制作の殆どを行い続けている状態ですが、経営は今後も無くならず、むしろ僕の中での割合が増えていくはずなので、自分自身が第一線の技術者であることより、第一線の技術組織を作ることに時間と成長をシフトしている最中です。

まとめ

僕はWEBデザイナーを名乗りつつも、フリーランス時代から広告運用やSEO、開発なども受けてきたため、スペシャリストというよりはオールラウンダーだと思っています。

制作のスペシャリストを目指して独立したはずでしたが、生き残りの戦略として僕はオールラウンダーを選びました。

結果的にWEBデザイナーとしての寿命を大きく削る恐れがある決断ではありましたが、会社経営をする上ではオールラウンダーの方が動きやすく、今は経営というもの自体も楽しんでいます。

働き方や重視することによって、キャリアの重ね方は様々だと思いますが、僕の経験が誰かの助力になれるなら、とても嬉しいです。

ちなみに、経営と制作の切り分けについて感じる課題を以前記事としてまとめているので、合わせてご覧ください。

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