WEB業界で働いていると「WEB制作業が無くなる」って話を一度は耳にしますよね。
割と前からある説ですが、無料ツールやAIの進化で最近はまたよく耳にするようになった気がします。
35歳定年説なんてものが出回るくらいなので、本当に変化が早い業界です。
僕はこの業界しか知らないので、WEB制作業の行く末は人ごとじゃありません。
そこで今日は「WEB制作業って無くなるの?」問題について改めて考えてみます。
目次
そもそもWEB制作業が存在してる理由って?
無くなるのかを考えるために、まずはWEB制作業がなぜ業種として存在できているのかっていうと、それはやっぱり
- ターゲット層がよくWEBを使っている
- WEBサイトを必要としてる会社がある
- でも自社ではWEBサイトを作れない
ってことが理由ですよね。
WEBサイトが世の中で良く使われてるので、自社の広報や販促に活用したい、でも専門技術がなかったり、人を雇うほどの継続業務もない。
だから外注先としてWEB制作業が存在しているわけで、自分じゃ出来ないことを、お金を払ってできる人にやってもらう。商売の原点ですね。
アプリがWEBに取って変わる!って騒がれてた時期もあったけど、今のところはまだWEBとアプリは共存関係にあるので、WEB自体の存在意義が無くなる訳じゃなさそうです。
じゃあ何で終わるって言われるの?
それはやっぱり無料ツールやAIの台頭が大きいんだと思います。
HTMLとCSSを使って手作業で構築するしかなかった時代は、簡単なお知らせ追加でも技術が無ければ全て外注するしかありませんでしたし、ビジネスで活用するならSEOやマーケティングの知識も必要でした。
昔はどのブラウザで見ても崩れないサイトを作るだけでも大変でしたからね。
ただ、今は無料ツールを使えば5分程度でおしゃれなホームページを作ることも出来てしまうし、AIツールを駆使すればサイトの改善すべき点を制作業でない方でもある程度見つけられるようになっています。
SEOにしてもGoogleが小手先より内容で判断できるようになってきているので、今は殆ど技術を意識しなくて良い時代。これもAIの進歩ですね。
このように、かつては技術やノウハウがある人しか出来なかったことを、今はツールやAIが助けてくれるようになったのが、「WEB制作業が終わる」と叫ばれる理由だと思います。
じゃあもう駄目なのか
WEB制作だけで事業を回せる時代が終わるのかって言う意味では、まあ終わるんだと思います。
ただ、無料ツールやAIだけでどんな事でも出来るのかと言えば、そこまでではないのが現状なので、今すぐ業種ごと消える段階ではなさそうです。
街の個人商店のようなホームページを作るには十分なレベルなので、小規模サイトを中心に請けているところは薄利多売でいくしか無さそうですが。。
売上につながるデザインや、独自のサービスや顧客データ、他社システムなどと連携ささることが必要なホームページなど、しばらくは制作業としての役割は続くと考えています。
変化に対応出来るようにしておく
制作だけで食えなくなるのが5年先なのか10年先なのかは分かりませんが、いつか必ず終わりは来ると思っています。
細かくは時代の流れに順応していくしかないと考えていますが、僕は来たる変化に備えて「WEBサイトを作る会社」から「WEBを活用して結果をだす会社」へと事業スタイルを移し始めています。
ツールやAIの進化は今後も加速していくでしょうし、「ただホームページを作る」スタイルのWEB制作業は既に厳しくなってきているはずです。
終わりをもたらすのが革新的なツールなのか、WEBという媒体の衰退なのか、いずれにしても終わりは緩やかではなく、突然訪れると思うんです。
その時どっしりと構えていられるように、クリエイティブカンパニーからマーケティングカンパニーへと舵を切ることが、僕が思う、変化に対応する1つの答えです。
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